お盆になると、ふと思うのです。「ココは、帰ってきてくれているのかな…?」って。愛犬を見送ってから、季節の節目には必ずと言っていいほど、そんな風に思うようになりました。とくにお盆の時期は、自然とあの子のことを強く想い、何か感じ取れそうな気がしてしまうのです。
日々の繰り返しの中で、愛犬が亡くなったあとも、まだそばにいてくれているような感覚を経験したことはありますか?愛犬との絆は、ずっと心の中に深く刻まれているのだと、強く感じたことはありますか?これは、初めてのお盆に私が実際に体験したこと。そこからたどり着いた「私なりの供養」について綴ったお話です。

いつか逢えるよ〜
同じように、愛犬を想いながらお盆を迎えた方へ。
少しでも、心がやわらかくなる時間になりますように…。
お盆と命日に感じた、ココからの気配
旅立った愛犬ココは、なかなか夢には出てきてくれません。
けれど、お盆や命日には不思議なできごとが重なり、まるで彼がそばにいるような感覚になることがありました。
お供えしたお水が減っていた朝
お盆には、きっと愛犬の生前とまったく同じ環境を用意して迎える方もいらっしゃると思います。わが家もそうです。ココが水を飲んでいた場所、ご飯を食べていた食器、トイレの位置まで、あの頃のままに整えて、帰ってきてくれるのを静かに待ちました。
初めて迎えたお盆の朝、水飲み場に置いた器にふと目をやると、お水が半分ほど減っていたのです。前夜にたっぷり入れたばっかりだったのに…家族を起こして確かめても、誰も触っていないと言います。その瞬間、私は涙が止まりませんでした。きっとココが、ちゃんと帰ってきてくれたのだと。今でも不思議に思うけれど、間違いなく、本当にあった出来事です。
ペットロスの朝に感じた不思議な気配
立ち上がったときに一瞬フワッと風を感じて、お仏壇に今供えたばかりの花びら1枚が散りました。「フワッと」としか言いようのない、ほんの一瞬のことでした。けれどその感覚は、まるでココがそこにいるかのような気配で、私はしばらくその場から動けなくなりました。
あの日は台風が近づいていて、外に出るかどうか迷っていた朝でした。けれど予定があって、結局車で出かけることに。そしてその先で、軽い事故を起こしてしまったのです。あのフワッとした体感は、「気をつけて」と伝えに来てくれたココからのサインだったのかもしれません。
このことは、家族にも長いあいだ話せずにいました。きっと信じてもらえない…そんな気がして。でも、私の中では、今でもはっきりと残っている出来事です。言葉ではうまく説明できないけれど、本当にあった、大切で不思議な感覚です。
命日にふと感じたぬくもりのような気配
ココの月の命日、私は会社を休んで、静かにその日を過ごしていました。ふと、彼が生前使っていたペットベッドに目をやると…そこに確かに気配を感じたのです。これも、言葉にできない不思議な感覚でした。
愛しさのあまり、そっと手でベッドを撫でていると、指先に何かが触れました。見ると、それはココがいつも食べていたエサの粒。思わず目を疑いました。なぜ今、この場所に?…理由なんてわからないけれど、強く強く彼の存在を感じたのです。
その後も、毎月の命日には同じようにお休みをとって静かに過ごしています。でも、あのときのような体感はあれっきりで、とても淋しさが残るのです。
もももが教えてくれた、ココの帰り道
ココのお仏壇の前に置いてある、彼が生前使っていたベッド。そこには家族の思い入れが強く、もももには「ここはココの場所だよ」と伝え続けてきました。利口な彼女は、その気持ちをくんでくれたかのように、普段はそこに座ることも、足を踏み入れることもありません。喜んではしゃぐときでさえ、ベッドだけは避けて動いていました。
けれど今年のお盆、そのベッドにちょこんと座るという、「しないはずのこと」が何度も起こりました。最初のうちは「おんりしてね。」と注意していたけれど、いつしか「お盆だし、ココがいるみたいだね」と、誰も言わなくなって、微笑ましくもあって…。気づけば、お盆のあいだだけ、もももはベッドに寝そべったり、そっと座って過ごしていたのです。お盆が明けた今はまた、あの日々が嘘のように近づかなくなりました。
ココと一緒に座っていたの?と、いつかもももに聞いてみたいと思っています。
この記事を書いてから、もうすぐ半年。
つい先日、またココのベッドにもももが座っているのを見かけました。しかもそれは、私の心がとても苦しかった、ココの月命日でのことでした。
「泣かないで」ーーそんなふうに言いながら、もももを通してココが空からやって来てくれたのだと勝手に思うことにしました。あの日と同じように…。
信じるかどうかより、心が救われたこと
誰にでも共感できるわけではない、この3つの出来事。けれど、私たち家族にとっては、ココが今もそばにいてくれている…そんな温かい感情を抱かせてくれる体験でした。彼のことを想い続けているからこそ、そう感じられるようになったのかもしれません。
それが本当にココが起こしてくれたことだったのか…本当のところは、私にもわかりません。でも、強く強く逢いたいと願う気持ちが、音や形になって届いたのだとしたら、それはそれで、嬉しいことなのです。
「うそつけ〜」と言われたら、それまでかもしれません。でも、私や家族にとって、こうした体験に気持ちが救われたり、心の支えになったのなら、それで、良いのではないのでしょうか。



僕たちがうれしかったら、それでいいんだね!!
虹の橋の絵本


どうしても辛くて、なかなか読み進められずにいて2年もかかってしまった本です。
ペットロスの心にそっと寄り添うような、やさしいイラストと、ささやきかけるような文章。
その空気に包まれながら、少しずつ、少しずつ、心が穏やかに、前を向けるようになっていきました。とてもすばらしい一冊だと、今は心から思っています。
イラストがワンちゃんだけという点は、猫やほかの動物を見送った方には少し残念かもしれません。
けれどそれでも、私にはこの本が必要でした。ようやく紹介できる気持ちになれた今、大切に読んでほしい絵本として、ご紹介させてください。


ペットロスで迎える初めてのお盆の過ごし方とおすすめのお盆供養品
愛犬のお盆法要の仕方に決まりはなく、一般的にはお墓や霊園を訪れてお参りや花を手向けたり、お線香や好きだったおやつ、水を愛犬の遺影や写真の前に供え、ろうそくやキャンドルを灯すことで愛犬の魂を迎え入れ、そして、家族と一緒に愛犬を偲び振り返って思い出話をするなどして静かに過ごします。



お盆っていつのこと?



全国的に8月13日〜16日(東京など一部では7月13日〜16日)の4日間をお盆としてるのよ。
虹の橋のたもとで暮らすわが子が、暑い暑い8月のお空を飛び越えて、愛らしいお耳をぴょんぴょん跳ねらせながら帰って来る、お盆の4日間。初盆を迎える飼い主さんは、特別なお盆供養の場を用意して愛犬を迎え入れましょう。
ここでは私が行っているお盆の過ごし方を紹介させていただきます。
8月13日:お迎え火(迎え盆)
お盆の期間は、13日の夕方から始まります。この日は亡くなった愛犬の霊を自宅に迎え入れる日とされ、お迎え火と呼ばれる火を焚きます。また、お墓参りをして墓石を清掃し、愛犬の好きだった食べ物や花をお供えをし、お線香を手向けます。
わが家の場合は、愛犬の納骨をまだ済ませていないのでお墓はありません。
また、お迎え火は霊を迎えるための目印とされ、玄関や庭、道路などに焚くとされていますが、環境上難しいので、迎え火の形をしたろうそくをその代わりとして、愛犬が迷子にならないよう、目印として灯します。早く会いたい気持ちが強く、お昼過ぎには火を灯し愛犬の帰りを待っています。
お迎え火送り火用ろうそく


わが家で毎年使っているお迎え火送り火代用のろうそくで、自動消化する安全な作りとなっており、火を灯せる時間も長持ちしておすすめです。


8月14日・15日:中日
14日と15日はお盆の中日とされ、この期間中は家族で一緒に過ごし、亡くなったペットを偲びます。
仏壇にはペットが好きだった食べ物や花、お香を供えます。
また、お坊さんを招いて読経をあげてもらいます。


ココをお迎えするために、小さくて愛らしいお盆セットを用意しました。並べながら「これに乗って帰ってくるのかな」と思わずクスッと笑ってしまいます。迎えは馬、見送りは牛――少しでも早く帰ってきて、帰りはゆっくりと…そんな願いが込められているそうです。
わが家ではそれに加えて、生前と同じ場所にお水やトイレシーツ、ペットベッドを整えます。お仏壇には提灯とたくさんの花、そして大好きだったおやつを並べ、いつもより頻繁にお線香をあげました。ときにはアルバムやビデオを開き、元気だった頃を思い出しながら、静かな時間を過ごします。
ちょうちんとちりめんのお盆セット


8月16日:送り火(送り盆)
お盆の最終日は、ペットの霊を送る日とされています。
この日は送り火という火を焚き、ペットの霊が無事に虹の橋まで戻れるようにします。
地域によってはお供えものなどを乗せた精霊舟や灯籠を流す、精霊流しや灯籠流しが行われます。
もちろん、お線香を立てるだけでも構いません。
わが家では、「なるべく多くの時間愛犬と一緒にいたい」という思いと、「でも遅くなって愛犬が迷子になってしまっては困る」という思いから、夕方の6時に送り火の形をしたろうそくに火を灯し、「また来年一緒に過ごそうね」と話しかけながら家族で愛犬を送り出します。
愛犬を送り出したあとに片付けを終わらせ、「ちゃんと戻れたかなぁ」などと話す食卓がしんみりしてしまうのは仕方がないことですね。



戻るときは虹の橋のたもとのみんなと一緒だから寂しくないよ。
だから心配しないでね。
お仏壇にろうそくを気が済むまで何度も灯し、愛犬の写真を眺め、お盆最後の日を終わらせるのが、私のお盆の過ごし方です。ろうそくを灯すと心が静かに落ち着いていくのは不思議です。
ペット仏具 ガラス製 ろうそく立て アーバン


ミ二寸のロウソクに合うようにコンパクトなサイズ感で作られていて、愛犬の小さなお仏壇にぴったりでした。
ガラス容器が可愛くない、物足りないなどのクチコミもありますが、持っている既存のお仏壇に、違和感なく寄り添ってくれるシンプルさがとても良いです。


「特許製法でロウソクの最後の一滴と芯が完全燃焼するため、清潔に使えます。」と謳っているのは本当でした!
週末に行っていたロウを取り除く作業をせずとも1ヶ月は使えそうです。


安定感もあり、炎もガラスの器で守られ、扇風機やエアコンなどの風に当たるのを防いでくれます。安心して使えるおすすめの燭台です。
ちなみに、使用し続けて6ヶ月の燭台はこんな感じです。




燭台部は熱湯に30秒ほど浸らせた後テイッシュで綺麗に拭き取り、グラスと一緒に食器洗い洗剤を使ってスポンジで洗います。どちらも仕上げには乾いた布で拭くことをおすすめします。


東海製蝋 ローソク 天使のなみだ


・穴が大きく深い !
東海製蝋の小ローソクは燭台の針にしっかり入るので、最後まで完全燃焼します。
・安心の8分間(10分)
だから、忙しい人も安心してお供えできます。
・お尻の穴は深く太く、すべて均一
燭台に挿したとき、割れない、ぐらつかない、根元まで入って倒れません。
※小ローソクを最後の一滴まで燃焼させる燭台「アーバン」との併用が抜群にいいです!


不思議体験は救われればそれでよし お盆の形に正解はありません




愛犬との不思議な出来事を通して思うのは、「ほんとうのこと」かどうかよりも、自分たちの心が救われたかどうか――それがすべてなのだということです。どんな体験も、どんな形の供養も、それぞれの家族にとって大切なもの。正しいお盆の迎え方なんてなくて、想う気持ちさえあれば、それがもう供養なのだと思えるようになりました。0
お盆の過ごし方には決まった形も“正解”もありません。もちろん何もしなくてもいいし、形式にとらわれる必要もない。ただ感謝と愛情を込めて、自分が心地よいと思える方法で愛犬を迎えること…それがなにより大切なのだと思います。
「うちの子になってくれてありがとう」「ずっと一緒だよ、大好きだよ」…そんな想いを伝えられる時間を過ごせたなら、それだけで十分です。来年も、その先の年も、お盆を前向きに迎えられるよう、心の糧となるはず。どんな形であっても、愛犬との絆を感じられたなら、それこそが正しいお盆なのではないでしょうか。
2025年のお盆を迎えて
おかしくなったのではと思われるかもですが…
今年のお盆の送り火は、愛犬の帰路も渋滞するかと、いつもより少し早めに焚きました。まだ家にいたのか、それとも無事に空へ戻れた合図なのか…眠る枕もとで、こんなふうに囁く声がしました。
「僕の夢は人間に生まれ変わること。ダメなら、優しくて素敵な飼い主の犬になることだったんだ。ありがとう、ママ」…と。優しくて素敵な強い女性なんて、到底ありえない私ですが、ココがそう思いながらそばにいてくれたのなら、それだけで十分すぎるほど幸せです。
「来年もまた帰っておいでね」
昨年のお盆より、ほんの少しだけ心が成長できた私でいることができました。きっとそれも、あの子がそばで見守ってくれていたからだと思えます。
🐾🐶ペット供養専門店ディアペットについて
ディアペット全国5店舗あるペット供養の専門店で、売り上げの一部は保護犬・保護猫活動の運営費用として役立てられています。ディアペットのメモリアルグッズで供養することが、次のいのちへと繋がっていきます。
旅立った子のフードやシーツを預かり、保護団体へ寄付する「いのちのバトンプロジェクト」活動もしています。
また、ディアペットは犬猫のさっ処分ゼロを目的に滝川クリステルさんが設立した「一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル」に協賛しています。
滝川クリステルさんを始め、さっ処分ゼロ活動や保護活動されている芸能人の方々をこちらの記事で紹介していきます。よければ、こちらの記事もご覧ください。
》保護犬を迎えた芸能人★犬と名前が知りたい!その保護活動内容は?

