秋が深まりはじめた10月下旬。ぽかぽかとした陽気の日を選んで、愛犬もももと滋賀県・彦根へお泊まりしてきました。今回選んだのは、「蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE(ビワフロント彦根)」。琵琶湖を望むラグジュアリーなホテルステイと、もももの犬生初のバーベキュー。どちらも叶えたくて、この宿に決めました。

到着して早々、10階の展望ラウンジから見える琵琶湖に心を奪われました。ワインやコーヒーをいただきながら、もももと一緒に過ごした静かな時間。上質な設えや丁寧な接客にうれしくなる場面がある一方で、繁殖引退犬のもももと過ごしたからこそ、少し落ち着かなかった場面もありました。

良かったところも、少し気になったところも、感じたままに綴りました。犬連れで「蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE」を検討している方に、どこかひとつでも参考になれば嬉しいです。
\ 最新情報は、公式サイトで確認できます。/
蒼の湖邸ビワフロント彦根|犬連れで過ごす10階展望ラウンジ

「ここが一番好きかもしれない…!」そう思ったのは、本館の展望フロアにある10階ラウンジでした。丁寧なチェックインを終えて、もももと一緒にヴィラへ荷物だけ置いたら、部屋を味わう間もなく、まっ先に向かったのもここ。犬連れでも利用できると聞いて期待していましたが、実際は「もう、ご飯の時くらいしか部屋に戻る理由がない」と思ってしまうほど、お気に入りの場所になりました。
琵琶湖の蒼が広がる展望ラウンジ

嬉しいことに、こちらのラウンジへは、もももをペットカートに乗せたまま、10階直通のエレベーターで向かうことができます。他の方に気兼ねしすぎることなく展望フロアへ上がれる安心感は、犬連れ旅行ではとてもありがたいもの。カートの中のもももを見ながら、私も少し肩の力が抜けました。

エレベーターの扉が開いた瞬間に迎えてくれたのは、ラウンジをぐるりと囲む大きな窓でした。自分が立っている場所と、その向こうに広がる琵琶湖とのあいだに隔たりなんてなくて、まっすぐ歩けば、そのまま窓をすっと抜けて湖へ渡れてしまいそうなほど。視界いっぱいに「蒼さ」が広がっていました。

目の前から水平線まで、何ひとつ遮るものがない蒼色のパノラマ。椅子に身を沈めている私の傍で、もももはすやすやと寝息をたてていました。琵琶湖を眺めながら過ごした静けさが、この宿の第一印象になった気がします。
ウェルカムケーキと茶菓子でほっとひと息


日替わりのウェルカムケーキをいただきました。お手拭きがノンアルコールで除菌できるタイプだったのも嬉しいところでした。ワンちゃんの顔まわりや手足を拭くこともあるので、こういう配慮は、滞在中の安心につながります。


壁際にはお茶菓子やドリンクが並び、好きなものを少しずついただきながら、琵琶湖を眺めて過ごせます。ももももだんだんまったりし始めて、私も「もう少しだけ」と言いながら、結局ずいぶん長くラウンジにいました。
白ワインとドライフルーツにほどける午後

何より虜になったのは、白ワインとドライフルーツの組み合わせです。もう好きすぎて、明るいうちから顔が赤くなるまで、つまんでは飲んで、つまんでは飲んで…。旅行だから、今日だけいいよね?ともももに言い訳しながら過ごす時間は、何ものにも代えがたい贅沢でした。

ふかふかのソファにもたれ、もももの目を覗き込みながら、「しあわせ?」と確かめ合う。ワインとドライフルーツとコーヒーがあれば、一生いられそうじゃありませんか?(笑)何もしない贅沢に身を任せているうちに、からだの力が本当に抜けていきました。
夜の展望ラウンジ|琵琶湖の黒に沼る


夜のラウンジは、昼とはまったく違う場所のようでした。フロア中央の暖炉に火が入り、照明が落とされた空間に炎がゆらゆら映る。昼間あれほど明るく広がっていた琵琶湖も、少しずつ「蒼」から「黒」へ溶けていくように見えました。
ドメーヌ・オード・ムーリエのカベルネ・ソーヴィニヨンといちごチョコを口に含みながら、見えるはずのない琵琶湖に目を凝らす。そうしているうちに、気づけば「沼」にはまったみたいに席を立てなくなっていました。何も見えないはずなのに、なぜか目が離せない夜でした。

窓ガラスには、もももと私の姿がうっすら映り、その向こうの真っ暗な琵琶湖と重なっていました。不思議な一枚絵を眺めているようで、暖炉を覗いたり、うとうと眠ったりするもももの横で、ただ琵琶湖を眺めていたあの時間。蒼の湖邸ビワフロント彦根で過ごした中で、10階展望ラウンジはいまも一番に思い出す場所です。
蒼の湖邸ビワフロント彦根の温泉|朝風呂で出会う琵琶湖の蒼

ラウンジと同じくらい印象に残っているのが、琵琶湖を眺めながら入る朝の温泉でした。ドッグヴィラから本館の温泉へ向かう途中にあるプールサイドも、心に残っている場所のひとつ。朝の琵琶湖を眺めたり、夕日を見たり、もももと歩いたり。温泉へ向かう途中に、そんな時間を過ごせるのが好きでした。
ドッグヴィラから温泉へ。思い立ったら手ぶらで行ける


お部屋のシャワーも驚くほど清潔で快適でしたが、やはりこちらの温泉は格別でした。本館1階を通り抜けて行くこともできますが、ドッグヴィラからなら、お散歩道を通ってプールサイドを抜けるルートが近道。琵琶湖を眺めながら歩いていると、温泉へ向かうだけの道のりまで気持ちよく感じられました。
大浴場にはバスタオルもフェイスタオルも備え付けられているので、思い立ったら手ぶらで向かえます。入り口はルームキーで開ける仕様で、脱衣所のロッカーも間隔が広め。隣の方に気を遣いすぎずにすむのも、地味だけれど嬉しいところでした。
朝風呂で出会った、霧に包まれる琵琶湖

翌朝、温泉から見た琵琶湖には、白い粉砂糖をふわーっとかけたような霧が広がっていました。少しずつ霧が溶け、山あいや琵琶湖がすーっと顔を見せ始める。昼間は渡っていけそうに見えて、夜には沈んでいったあの蒼に、「やっと会えた」と感じました。
遠くの水面によぉく目を凝らしてみると、水鳥たちが規則正しく並んでいて、まるで朝礼をしているみたい。可愛らしい光景に、湯船の中で思わず頬がゆるみました。
蒼の湖邸ビワフロント彦根の食事|ドッグヴィラでBBQ・朝食・夜食

今回の宿泊で楽しみにしていたことのひとつが、ドッグヴィラのテラスでいただく夕食のBBQでした。なんと言っても、もももにとっての「犬生初めてのバーベキュー」なのですから。
豪華な食材と、思っていたBBQとのギャップ

テーブルには、海老やお肉、魚まで揃った豪華な食材が並んでいました。準備を待っているあいだ、スタッフの方の出入りは思ったより多く、もももは少しずつ緊張し出して、そわそわするようになってしまいました。
いざ食事が始まると、用意されていたのは、私が想像していたようなBBQ用のバーナーではなく、焼き肉コンロでした。火力は外で焼くには少し弱く感じ、焼けたかな、まだかな、と気にしているうちに、食事中の写真もあまり残せませんでした。
朝食はテラスで、もももと一緒に


1日目の朝は、もももにお留守番をしてもらってビュッフェへ。さすがに2日目まではお留守番させたくなくて、朝食をボックスに詰め、ドッグヴィラのテラスで食べることに。もももも一緒だし、朝の琵琶湖を眺めながら食べられるなら、それだけでちょっと楽しみでした。でも、テラス用に別の朝食があるわけではなく、ビュッフェに並んでいるものを好きなだけ自分で詰めて持ち帰るスタイルです。せっかく場所を変えて食べるなら、豪華じゃなくても「テラスで食べる朝ごはん」があったらよかったな、とは思いました。


テラスの前には、琵琶湖を楽しみに来たご家族がテントを張っていたりして、朝の琵琶湖を静かに眺めながら、という感じでもありません。それでも、もももを部屋に残さず、一緒に朝ごはんを食べられたのはよかったです。
夜には、もももをカートに乗せてフロント横のフロアへ、おうどんもいただきに行きました。寝る前の小さなイベントのようで嬉しかったし、おうどんも美味しかったです。ただ、そのときほかに誰もいなかったものの、カートのフードは下ろしたまま。写真を撮るためにほんの少し開けるだけでも、どこか気を遣ってしまい、ゆっくりとはできませんでした。
蒼の湖邸ビワフロント彦根で感じた、犬連れの本音

蒼の湖邸ビワフロント彦根で過ごしていて、まず感じたのは、人へのサービスがとても丁寧な宿だということでした。案内や食事の支度、スタッフの方の立ち居振る舞いまできちんとしていて、上質な宿に来たのだと感じる時間が何度もありました。

その一方で、もももと一緒に過ごしていると、くつろげる時間と、少し気を張る時間の差が大きい宿でもありました。
ドッグヴィラの共有ドッグランは、部屋のすぐ外に


今回泊まったのは、専用ドッグラン付きではないタイプのお部屋。部屋のすぐ外には宿泊者共用のドッグランが広がり、やわらかな芝生の上には、ワンちゃん用の遊具も用意されていました。
ただ、その近さは、もももにとって少し緊張する距離でもあります。ほかのワンちゃんが近くを歩く気配や匂いが部屋のすぐそばまで届くので、もももには「あ、近くに来てる」と分かってしまうようでした。耳を立て、しっぽは股の間に挟まりそうなほど下がったまま。落ち着いて遊べる感じではありませんでした。
清潔で上質。でも、わが家には落ち着きにくかった室内


ドッグヴィラの室内は隅々まで清潔に整えられ、入った瞬間から、きちんと準備されていることが伝わってきます。落ち着いた色合いの室内には上質さがあり、ワンちゃん用のトイレシーツやゴミ箱など、必要な備品も用意されていました。

そのうえで実際に過ごしてみると、部屋の動きにくさは、わが家にはなかなかこたえました。開けておきたいドアをそのままにしておくと、トイレなど別のドアを開けるときにぶつかってしまう。ひとつひとつは小さなことでも、滞在中に何度も重なると、部屋そのものはきれいに整えられていても、落ち着いて過ごしにくい造りだと感じました。
もももと一緒に過ごして感じたこと
最上階のラウンジでも、夜食のおうどんをいただいたときも、基本的にはペットカートのフードを閉めて過ごしました。スタッフの方によって少し違いがあり、きちんと閉めるよう声をかけられることもあれば、少し開けているもももをそのまま温かく見守ってくださることもありました。
せっかく一緒に来たのだから、もももの顔を見て、話しかけながら過ごしたい。人が少ないときには、フードをほんの少し開けて写真を撮ったり、もももに声をかけたりしていました。言葉は悪いけれど、ときどき「大切な荷物を連れているみたいだな」と感じることも。ホテルそのものは上質で、人へのサービスも申し分ないと感じましたが、もももと一緒となると、気を抜けるときと、そうでないときがある。その落差は、今回の滞在でいちばん強く残ったことのひとつでした。

蒼の湖邸ビワフロント彦根というホテルは、いろんな本音も抱えたまま、それでもいつか、ラウンジと朝風呂で見たあの蒼さを思い出す場所になりそうです。
宿泊前に確認しておきたいこと
🐾ワンちゃん同伴規約
愛犬との宿泊にはいくつか決まりがあります。宿泊前に確認しておきたいところを、簡単にまとめました。
- 体重15kg以内、体高50cm程度まで。一部、宿泊できない犬種があります
- ドッグフレンドリーヴィラは1室2頭まで、温泉露天風呂付ドッグフレンドリーヴィラは4頭まで
- 狂犬病予防注射済証と、5種以上の混合ワクチン接種証明書を事前に提出
- 就寝時や愛犬だけで留守番するとき、スタッフの方が室内でサービスを行うときはケージへ
- ベッドなどの寝具に愛犬を乗せることはできません
- レストラン、大浴場などは愛犬同伴不可
- ホテル棟内を移動するときは、カートに乗せてフードを閉めるのがルールです
細かな条件や宿泊できない犬種などは変更されることもあるので、予約前に公式サイトで確認しておくと安心です。
🏨基本情報・アクセス・駐車場
蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE(ビワフロント彦根)
| 住所 | 〒522-0002 滋賀県彦根市松原町1435-91 |
|---|---|
| 車でのアクセス | 彦根ICから約12分/米原ICから約15分 |
| 電車でのアクセス | 彦根駅からタクシーで約10分/米原駅から送迎車またはタクシーで約10分 |
| 駐車場 | 屋外平面駐車場164台/無料 |
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