今回ご紹介するのは、陽射しが少しずつ強くなり、夏を感じる6月に愛犬のもももを連れておでかけしたカフェ、『パンとエスプレッソと嵐山庭園』です。行ってみたいなぁとずっと気になっていたカフェ「パンとエスプレッソと」。
ワンちゃん連れでの利用はできないため諦めていましたが、京都嵐山にペット同伴で一緒に食事ができる新しい店舗『パンとエスプレッソと嵐山庭園』がオープンしていたと知り、京都旅行も兼ねてのさっそくのおでかけでした。記事では、そのまったりとした午後のひとときをお伝えします。
都会と違う雰囲気で情緒を楽しみながら、愛犬と一緒にはんなりと午後を過ごしてみたい方にぴったりのカフェですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
愛犬もきっと大好きになる空間
『パンとエスプレッソと嵐山庭園』
平日でも賑わう嵐山駅前のメイン通りから一本奥に入った先に、さっきまで人で賑わっていた嵐山と同じ場所なのかと不思議に思うほど、静かに佇む『パンとエスプレッソと嵐山庭園』。2019年7月にオープンしたベーカリー&カフェです。
この建物は、1983年に京都府の文化財に指定された古民家をリノベーションしたものだそうです。庭園を挟んで、ベーカリー「パンと」とカフェ「エスプレッソと」の2つの棟に分かれており、そのユニークでおしゃれな名前のつけ方に思わず感心してしまいます。
ベーカリー「パンと」の入り口横には、歩き疲れた足を休めるのにぴったりな広いベンチがあり、外には男女別のトイレも設置されています。ワンちゃん連れの場合、トイレ待ちでは抱っこして立っていなくてはならないことが多いですが、このベンチのおかげで、もももと一緒に座って待つことができてとても助かりました。
一方で、大きな白いのれんが印象的な「エスプレッソと」。 ここでは、ワンちゃんと一緒に趣のある庭を眺めながら、美味しいパンとこだわりのコーヒーを楽しめます。
街中で目にしていた「パンとエスプレッソと」とは全く違う古民家ならではの趣深い店構えに、のれんをくぐる私ともももは少しドキドキ。 そんな気持ちを裏切ることのない、期待通りの素敵な午後が待っていました。
愛犬と一緒に楽しめる『エスプレッソと』
もうすぐ梅雨入りかな…。と思うほど空気がじめっとしていて、リュックに入ったもももを前に抱え、背中にじんわりと汗をかきながら、駅前の人混みを抜けて歩くこと10分。縁側席がよく満席になると聞いていた「パンとエスプレッソと嵐山庭園」ですが、この日はなんと、縁側テラス席に一番乗りできました!
人通りの多い道を進んだその先に、こんなにも緑に囲まれた素敵な場所があることに感動!ももももリュックから鼻だけをちょこんと出してクンクンとあたりの香りを楽しんでいました。草木の香りってワンちゃんたちも好きなんですね、きっと。
「エスプレッソと」の内観
白い暖簾をくぐり大きな石畳を歩いていくと、すぐ目の前に「エスプレッソと」の入り口が見えてきます。
引き戸を開けると、ほんの少し暗くて静かでこぢんまりとした空間が広がっていました。そこには、まるでひとつの世界が作り上げられたような雰囲気があって、タイムトリップしたかのように不思議な感覚に包まれました。
本を読んでいるお一人さま、友人との会話を楽しむグループ、そして静けさを共有しあう二人連れ。それぞれがその空間にすっと溶け込んでいました。
この居心地の良さそうな雰囲気の中で、ワンちゃんと一緒に楽しめるテラス席ってどんな感じなんだろう?と、期待がどんどん膨らみます。
ワンちゃんに優しい縁側のテラス席
ワンちゃんと一緒に利用できるのは、縁側テラスにある2席のみ。 周囲を緑に囲まれた広々とした静かな空間で、愛犬と一緒に穏やかな時間を過ごすことができます。普段は初めての場所では緊張してしまうもももですが、木の温もりがお気に入りな様子でクンクンと嗅ぎ回っていました(笑)
十分なスペースには、丸い座卓や座布団、扇風機、ランプが用意されていて、アットホームな古風な雰囲気の中でゆったりとくつろげました。清掃も行き届いていて、直座りが苦手な私も座ることが嫌ではなかったです。
寒い季節には扇風機がヒーターに変わるとのことで、寒い季節にも楽しめる心遣いがありがたいなと感じました。
また、リードフックも設置されていて大型犬まで幅広く受け入れてくれる環境が嬉しいです。ペット用のマットやブランケットを持参することで愛犬と一緒に座卓を囲んで座ることができて、さらに快適に過ごせますよ。
席の間隔も広めに取られているので、大きなワンちゃんが隣に来ても、もももが怖がる心配もなさそうで安心してくつろげました。プライベート感もきちんと守られているのが嬉しいポイントです。
ワンちゃん用のお水はありませんので、飲み水やボウルを用意しておくといいですよ!おでかけには必ずももも用の飲み水をボトル2本分持ち歩いているので、もももは干からびることなく快適に過ごせましたよ(笑)
おみずはいきるみなもとでちょ
また、ワンちゃん専用メニューもありませんので、いつもおうちで食べ慣れているおやつなどを容器に入れて用意していくことをおすすめします。
『パンとエスプレッソと嵐山庭園』では、ペットを連れていない方への配慮がしっかりと考えられていて、ワンちゃんが人間用の食器に触れないなどの最低限のマナーを守ることが求められており、そのおかげで、ワンちゃん連れでも気兼ねなく利用できるだけでなく、カフェ全体が和やかな雰囲気に保たれているように感じました。
かやぶき屋根と庭園
「エスプレッソと」で印象的だったのは、夏の日差しを少しも入れさせまいとグッとそそりでているかやぶき屋根。 その佇まいは、「古き良き日本」という雰囲気でした。
テラス席の陰からひょっこりと顔を出すもももの姿を見て、「田舎の実家にもももを連れて帰ったら、こんな感じかしら…」と、故郷を思い出してなんだか懐かしい気持ちになりました。
かやぶき屋根と庭園の風景に囲まれた縁側。 そして、和の趣を残しながらもどこかモダンな雰囲気を感じさせるカフェスペース。 その空間は、ただ食べるだけではなく、日々の忙しさに追われていた私の心もそっと癒してくれる場所でした。
庭園の紫陽花
テラス席からは、庭園に咲く季節ごとの花々を楽しむことができます。この日は、もももと一緒に紫陽花の鮮やかな紫に囲まれて、たくさんの写真を撮ることができました。
紫陽花の花言葉と言えば、「移り気」「辛抱強さ」「無常」「浮気」などが有名ですよね。でも、以前手にした苗の説明書にはとても素敵な意味も書かれていました。咲く姿が、仲良く寄り添う家族のように見えることから「一家団らん」「家族」「和気あいあい」。そんな温かい意味も託されているのだそうです。
とても素敵な花言葉を持つ紫陽花が、もももの頭と同じくらいの大きさでたくさん咲いてました。 和の心を受け取ったのか、もももはどこかお上品なおすまし顔(笑)。思わず微笑んでしまいました。
おおきくてこわかっただけでちゅ
愛犬と幸せ感じるアフタヌーンティー『パンとエスプレッソと嵐山庭園』
お店のオープンは11時。この日は一番乗りできましたが、2時間待ちになることもあるそうで、ランチのピークを避け少し早めに着くことができてラッキーでした。
席へ案内された後、お冷やとメニュー表を持ってきてくださり、注文の仕方を丁寧に教えながら「かわいい!」と声をかけていただきました。当のもももはキョトンとしていましたが(笑)、お店の方がワンちゃんが苦手ではないとわかり、なんだかほっとして嬉しかったです。
かわいいじゃないでちゅ
もももでちゅよ
愛犬も興奮!焼きたてパンのブランティセット
店内での注文はQRコードを使用するシステムで、店員さんが頻繁に来るわけではなく、リラックスできる雰囲気で開放的でした。早速楽しみにしていたブランティセットとプレートセットをオーダーしてみました!
松 ブランティセット 3300円 | パン五種 、ジャム 、生ハム 、ペッパービアソーセージ 、カマンベールチーズ、 ミニサラダ 、季節の小鉢 、季節のティラミス 、カヌレ、 フルーツサンド 、ミニジュース |
竹 プレートセット 2800円 | パン五種 、ジャム 、生ハム 、ペッパービアソーセージ 、カマンベールチーズ 、ミニサラダ 、季節の小鉢 、チーズケーキ |
梅 バニーニセット 2300円 | 四種類のバニーニの中から一種類 季節の小鉢 、サラダ |
SET DRINK | プラス 300円 アメリカーノ 、カフェラテ 、ミルク ティー 、エスプレッソ 、カプチーノ 、オレンジ・グレープフルーツ・アップルジュース プラス400円 プラス500円 すべての飲み物 |
ブランティセットはドリンクが含まれており、こだわりのエスプレッソや季節限定のフレーバーティーを選ぶことができます。カフェの名前にもなっている自慢のエスプレッソが気になりましたが、喉の渇きを優先させて、セットにはアイスカフェオレを注文しました。
焼きたてのパンはふっくら柔らかく、優しい甘さのジャムとチーズが絶妙にマッチしていました。
我慢できず、横からパンにかかぶりつこうとするもももを見てください。目が飛び出ていますね(笑)。 こんな愛犬の表情を見ながら食べる時間も、また格別に楽しいものです♪
がまんできまちぇんでちたわ
ブランティセットもプレートセットも、パンの数は5個。そして、どれもなかなかのボリューム感。1人で食べきるのは冷静に考えてちょっと無謀かも…と思いつつ、食べ進めるうちに気づいたことがありました💦
パン、パン、パン、と来て、やっと季節のティラミスにたどり着いたと思ったら、まさかの中に抹茶パンが!これにはかなり驚きました(笑)ブランティセットは小皿でシェアしながら楽しむのが良さそうです。甘いデザートは別で追加注文するのが正解かもしれませんね。
「パンと」でちゅからね!
それでも、見てください、もももがゆったりとくつろいでいる姿を。 『パンとエスプレッソと嵐山庭園』でのひとときは、楽しくて贅沢な、心までホッとするお茶時間でした。
ローソンとのコラボ!季節限定のスイーツ
「パンとエスプレッソと」とローソンのコラボでは、カフェラテやお店の人気メニューを家庭で楽しめる季節限定のスイーツが登場しました。
フルーツとあんこが絶妙にマッチする「フルーツダイフク」、生クリームのしっとり感と程よい甘さが魅力の「しっとりフレンチトースト」は、手軽に本格的な味を味わえると、多くのファンに喜ばれているようです。
詳しくはローソンの公式サイト「ローソン研究所通信」で見れますよ。
私も、こちらのカフェラテを購入して飲んでみました。甘過ぎずミルク感も抑え気味で、それでいてコーヒー濃いめのラテ感がちゃんと残っていて、とても美味しかったです!
愛犬と自然を楽しむ嵐山「竹林の小径」|予想外の体験
嵐山にはさまざまな散歩コースがあると聞いて、いつの日か、もももを連れて嵐山の緑に囲まれながら、ゆっくりとお散歩を楽しみたいなぁと考えていました。そこで今回は、「竹林の小径」をお散歩することに。
このエリアは、木漏れ日が静かに差し込む竹林を歩くことができ、夏でも涼しさを感じられます。平坦な道が続いているので、ワンちゃんと一緒に歩くにはちょうど良い散策路です。
竹林なんて普通の暮らしの中ではそうそう見かけないので、とても楽しみにしていました。
竹林の中で吸う綺麗な空気は格別で、ももももリードを引っ張ることなく平坦な道を穏やかに散策しました…と書きたいところでしたが、そうは上手くいかず…。
人気の竹林エリア散策と観光客の混雑
実際に訪れた日は、多くの観光客と海外からの訪問者が集まり、そのため前後が人で詰まってしまい、ただただ前に進むしかないという状況。
愛犬を気遣いつつ、周囲の人々にも気を配りながら進むのがやっとでした。情景も何もありませんでした💦
ず〜っとリュックの中のももも。愛犬と散策というよりも、愛犬の重みを感じる私の散策となりました(笑)
ごめんなちゃい…
「竹林の小径」は、観光客が比較的少ない早朝や夕方の時間帯に訪れるのがおすすめです!愛犬と一緒に写真を撮りながら、自然を感じつつゆっくりとお散歩。きっと特別な時間を過ごせますよ。
愛犬と食べ歩き&川沿い散策なら、宇治もおすすめです!
犬連れでおでかけ!パンとエスプレッソと嵐山庭園の魅力のまとめ
アフタヌーンティーのメニューは、思ったよりパンが多いかもしれませんが、焼きたてのパンはふわふわでとても美味しいです。かやぶき屋根の下で庭園を眺めながらゆっくりと美味しいパンをいただき、愛犬と一緒に「和」の世界に溶け込むような、ゆったりとしたひとときを過ごせます。
ペット同伴可能な席は2席と限られていますが、その分、他のテーブルとの距離がしっかりと確保されており、飼い主はゆったりとした空間でリラックスできるのが嬉しいポイントです。広々としたスペースは、わんちゃんにとっても過ごしやすく、周りを気にすることなく落ち着けます。
もももが満足げにお昼寝する姿や、草木の香りを楽しんで鼻をクンクンと動かしている様子を見ていると、自然と心が穏やかになります。日々の忙しさから離れ、心と体がリラックスできるひとときです。日常の騒がしさをしばし忘れ、ゆったりとした時間を過ごすにはこの上ない場所でした。一度ぜひ訪れてみてください。
🐾🐶ワンちゃん同伴規約
- 縁側のテラス席(2席)はペット同伴可能。
- 小型犬〜大型犬までOK。
- マナーパンツやおしめの着用を推奨します。
万が一のためにペットシートなどの替えも用意しておくと安心です。 - ワンちゃんを座らせる時は必ずカフェマットを使用する。
カフェで愛犬と一緒に過ごすのは特別なひとときですが、みんなが気持ちよく過ごせるように、犬連れでのカフェ利用には守るべきマナーがあります。周りの方も快適な時間を過ごせるように規約は守りましょう!
🐾🍽️詳細情報
住所 | 〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町45-15 |
電話 | 075-366-6850 |
予約 | できません 混雑時は整理券が配られます。 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
アクセス | 阪急・嵐電 「嵐山駅」徒歩5分 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」徒歩約15分 |
駐車場 | なし 近隣の有料市営駐車場などを利用 *「京都市嵐山観光駐車場」 1日1回1,040円(特定期間中は1,250円) *「タイムズ天龍寺前」 平日最大1,000円、土日祝は最大3,000円 |
この日、泊まった『京囲炉裏宿 染 SEN 七条花畑 ドッグフレンドリー』を紹介しています。梅小路公園や京都水族館にも近い、囲炉裏付きの京都町家です。愛犬と一緒に京都町家に泊まってみたい方は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください。
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